40代からの読書

【レビュー】『THE THREE HAPPINESS』で気づいた“本当の幸せ”とは?

※本記事はPRリンクが含まれています。

ある日、まさかの空き巣被害に遭いました。

コツコツ貯めてきた現金、約20万円が盗まれました。

「お金って、結局なんのためにあるんだろう?」

「お金がなくても、幸せになれる方法ってあるのかな?」

そんな思いから手に取ったのが、樺沢紫苑先生の『THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福』 です。

結論から言うと――

幸せとは「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」、この3つの脳内物質をどう扱うかにかかっています。

この記事では、特に私に足りなかった**「オキシトシン的幸福」「ドーパミン的幸福」**に焦点を当てて、実際に感じた気づきと行動の変化を紹介します。


本の概要

著者紹介

著者は精神科医であり、数々のベストセラーを持つ樺沢紫苑先生

代表作には『アウトプット大全』『ストレスフリー超大全』『メンタルブレイン強化大全』などがあります。

どの本も「科学的根拠に基づく実践法」が分かりやすくまとめられており、本作もその一冊です。

本書の構成

  • はじめに:幸せとはなにか?
  • 第1章:幸福とは、「脳内物質」だった!
  • 第2章:3つの幸福のイメージを固める
  • 第3章:幸せの4つの性質を知っておく
  • 第4章:セロトニン的幸福を手に入れる7つの方法
  • 第5章:オキシトシン的幸福を手に入れる7つの方法
  • 第6章:ドーパミン的幸福を手に入れる7つの方法
  • 第7章:人生が変わる「お金」「遊び」「食」の習慣
  • 最後に:幸福なあなた、幸福な世の中


私は今回、**「お金がなくても幸せになれる方法」**を知りたかったので、第5章~第7章を中心に読みました。


心に刺さったポイント

オキシトシン的幸福とは?

オキシトシン的幸福とは、「人とのつながり」で感じる幸福のこと。

私はこれが圧倒的に不足していると感じました。

これまで、人付き合いが少なく、

「一人でコツコツ努力することが大事」だと思ってきました。

でも、お金を失って気づいたんです。

「つながり」こそが心を満たすエネルギーなんだと。

オキシトシンは人と関わることで分泌される脳内物質。

友人や家族、仲間との時間、

そして「ありがとう」や「親切な行動」もそのスイッチになります。

  • 1日に3回、誰かに親切にする
  • 1日の終わりに「親切日記」を書く
  • 「ありがとう」を口に出して伝える


たったこれだけで、幸福感がグッと高まるそうです。

実際、久しぶりに地元の友達と10年ぶりに再会したとき、

心の底から「楽しい」と感じました。

これがまさに、オキシトシン的幸福だったのかもしれません。


ドーパミン的幸福とは?

ドーパミンは、「ワクワク」や「達成感」を感じたときに出る物質。

欲しいものを手に入れたり、新しい挑戦をしたときに分泌されます。

ただし、この幸福は**慣れやすい(逓減する)**のが特徴。

最初のうちは感動しても、時間が経つと慣れてしまう――

恋愛でも、最初の3ヶ月が一番ドキドキするのと同じですね。

でも、挑戦すること自体に意味があると樺沢先生は言います。

私は最近、速読に挑戦しました。

2時間で1冊を読み切ったとき、「できた!」という感覚がありました。

これもドーパミン的幸福。

**「ちょいムズな挑戦」**が、脳を活性化させてくれるのです。


お金の使い方について

空き巣でお金を失ったからこそ、

改めて「お金の使い方」を真剣に考えました。

樺沢先生の結論は明快です。

「お金は自己成長と経験に使うべき」

自己成長に投資する

本を買う、学びに課金する、スキルを磨く。

これは消えない資産になります。

経験にお金を使う

家族旅行や初めての体験。

モノと違って、記憶や感情としてずっと残ります。

自分を豊かにするモノに使う

流行りや見栄のためではなく、

**「時間や健康を生み出すもの」**に使う。

私の場合はAIツールや低温調理器など、

生活の質を上げる投資がそれにあたります。

そしてもう一つ印象的だったのが、

**「お金を目的にしない」**という考え方。

年収800万円を超えると、幸福度は頭打ちになるという研究もあるそうです。

だからこそ、稼ぐ先に「人とのつながり」や「挑戦」を置くことが大切なんですね。


読んで変わったこと

本書を読んで、私の中で確実に変化がありました。

  • 人とのつながりを大切にするようになった
  • 小さな挑戦を続けるようになった
  • お金を「自己投資」と「経験」に使うようになった


特に、「自分から行動する」ことの大切さを学びました。

友人に連絡する、イベントに顔を出す、自分から動けば、幸福のチャンスは広がっていく。

そして挑戦も同じ。

論文を読んでブログにまとめたり、速読を練習したり、アウトプットを通して誰かの役に立てるなら、それも幸福の一つだと思えます。


こんな人におすすめ

  1. 今の生活がつらいと感じる人
  2. 心や身体がしんどい人
  3. 家の中で閉じこもりがちな人


どんな人でも読めば、「幸せは特別なものじゃない」と気づけるはず。

特にしんどい時こそ、この本は心をそっと支えてくれる一冊です。


まとめ

空き巣に入られ、お金を失った私が気づいたのは、**「幸せはお金では買えない」**というシンプルな真実でした。

幸せは、セロトニン・オキシトシン・ドーパミンという脳内物質がつくり出す「感情の状態」。

そして、それを増やす行動は意外と身近にあります。

  1. 感謝する
  2. 親切にする
  3. ちょっと難しいことに挑戦する


科学的に裏づけされた「幸せのレシピ」を知ることで、少しずつ前向きに生きられるようになりました。

まずは、あなたもこの本を手に取ってみてください。

きっと、今日から少し幸せを感じられるはずです。

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