※本記事はPRリンクが含まれています。
- なぜ内臓脂肪は溜まるの?
- 皮下脂肪とは何が違うの?
- 内臓脂肪は慢性炎症を引き起こすってホント?
このような悩みや疑問、ありますよね。
実は、内臓脂肪を放置していると本当に危険なんです。症状がないまま全身に炎症が広がり、いろいろな病気のもとになってしまうからです。
管理人について
私は17年目の理学療法士として、毎日読書や運動を5年以上継続してきました。
40代からの成長について日々発信しています。
この記事では「眠れなくなるほど面白い内臓脂肪のお話」を読了した私が、内臓脂肪の恐ろしさと、その対策について解説していきます。
この記事を読むとわかること
- 内臓脂肪が溜まる原因
- 内臓脂肪の撃退方法
- アルコールが筋肉を分解するのか
**結論を先に伝えると、内臓脂肪は糖質の取り過ぎが主な原因です。**気になる方はぜひ最後までご覧ください。
この本を読もうと思った背景

私が本書「眠れなくなるほど面白い内臓脂肪のお話」を読もうと思ったのは、昨年11月の健康診断で脂質異常症の診断を受けたからです。
筋トレも毎日続けていたし、週末にはランニングも行っていました。それなのに、結果はD判定の「脂質異常症:要精密検査」。
正直、ショックでした。
毎日運動していても内臓脂肪が溜まり、血液もドロドロだなんて…。
「筋肉を大きくするためにはご飯をたくさん食べなきゃいけない!」そんな情報を動画サイトで見て実践していたんです。でも、筋肉をデカくする前に、内臓脂肪の方がデカくなっていました。
このような健康状態では、筋肉をデカくする前にもっと大きな病気になってしまう。だからこそ、内臓脂肪の原因や対策を知りたくて、本書を手に取ったのです。
本の概要
著者:栗原毅
栗原クリニック東京・日本橋院長。北里大学医学部卒業、前慶應義塾大学特任教授。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている医師です。
著書には以下のようなものがあります。
- 『眠れなくなるほど面白い肝臓の話』
- 『中性脂肪を自力でみるみる下げるコツ』
- 『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』
その他多数。
本書の構成
- はじめに
- 第1章:内臓脂肪を減らすのに運動はいらない
- 第2章:放っておくと怖い内臓脂肪の脅威
- 第3章:驚くほどお腹が凹む最強の食べ方
- 第4章:外食、飲み会を賢く乗り切る
- 第5章:無理なく続く!内臓脂肪が落ちる生活習慣
個人的には、内臓脂肪がどのようにしてつくのか、内臓脂肪が増えるとなぜいけないのか、どうしたら内臓脂肪が減るのか、この3点に焦点を絞って読んでいきました。
気になる方はぜひ本書を手に取ってみてください。
心に刺さったポイント

私が特に頭に残っているのは、以下の3点です。
- 内臓脂肪は糖質が原因
- 脂肪肝に注意
- アルコールよりも糖質不足の方が筋肉を分解する
以下、詳しく解説していきます。
内臓脂肪は糖質が原因

内臓脂肪はどのようにして溜まるのか。本書によると、糖質を過剰に摂取した場合に溜まると書かれています。
糖質といっても、甘いお菓子だけではありません。ご飯やパン、麺類といった炭水化物も含まれます。これらの摂り過ぎによって、内臓脂肪は蓄積していくのです。
適度な糖質であれば、ブドウ糖、さらにはグルコースに分解されて、筋肉や肝臓に貯蔵されます。運動などでエネルギーを使うとき、貯蔵されたグルコースが使われることになります。
しかし、糖質をたくさん摂取して、運動などで使わないと、筋肉や肝臓では貯蔵しきれなくなります。つまり、倉庫に入りきらなくなった状態です。
そうなると、糖質たちは本来つくべきではない場所についてしまう。これが内臓脂肪の原因なんですね。
去年、筋肉を大きくしたくて、私はご飯をたくさん食べていました。まさに糖質過多の状態になっていたということです。自分の筋トレ量に合わせて食べないといけないんだなと痛感しました。
脂肪肝に注意
内臓脂肪の中心的存在が、この脂肪肝です。
脂肪肝になると、ALTとASTの値が上昇します。
個人的には、アルコールを飲みすぎたときのγ-GTPの方が気になっていたんですが、ALTとASTの値も重要とのこと。
ALTとASTの一般的な基準値は10〜30U/Lです。ところが、栗原医師が推奨している値は5〜16U/L。一般的な基準値よりもだいぶ低い印象を受けます。
私は一般的な基準値よりも高い値だったので、脂質異常症であり、肝障害の疑いもありました。
肝臓は代謝に関わる重要な臓器です。糖質の代謝やアルコールを分解するのも肝臓の役割。脂肪肝だと、油がついている分、正常な働きが妨げられたり、負担がかかってしまいます。
肝臓の負担を減らすためにも、ALTとASTの値を16U/L以下にできるよう頑張りたいと思います。
アルコールよりも糖質不足の方が筋肉を分解する
個人的には筋トレをしているので、筋肉が分解されて小さくならないか心配になります。これはトレーニーあるあるではないでしょうか?
一番よく聞く話は、「アルコールを摂取すると筋肉が分解されてしまう」ということ。確かに、アルコールは肝臓にも負担をかけるので、筋肉を分解してしまうことはあるでしょう。
しかし、本書では極端な糖質制限をして激しい運動をする方が筋肉を分解するといいます。
身体を動かすには糖質(エネルギー)が不可欠です。内臓脂肪を恐れるあまり、極端に糖質制限をしても良くないとのこと。
本書では以下の糖質摂取量が推奨されています。
- 男性:1日に250g程度の糖質摂取
- 女性:1日に200g程度の糖質摂取
筋トレをしているなら、極端な糖質制限はアルコール摂取よりもマイナスになる可能性があるのかもしれません。
このあたりの調整は本当に難しいと感じています。正解はなくて、自分の身体に合った糖質の量を考える必要があるのでしょう。
どちらにせよ、糖質量を測りながら筋肉と相談していくことが求められそうです。
読んでよかった?行動はどう変わったか

本書を読んで変わった点は、内臓脂肪をつけないためにも、糖質の量を今まで以上に減らしたことです。炭水化物は昼食の弁当に玄米100gだけにとどめています。
正直、この量が適正かはわかりません。内臓脂肪は減るかもしれませんが、筋肉の成長が滞る可能性も否めませんし…。
まずは内臓脂肪や脂肪肝の数値がどう変化するか、経過観察です。11月には健康診断があるので、ALTとASTの数値が去年とどう変わったか、しっかり確認したいと思います。
こんな人におすすめ
本書がおすすめなのは、以下のような方です。
おすすめ
- 肥満体型の人
- 脂質異常症の診断を受けた人
- 食べ過ぎ、運動不足の人
該当する方は、まずは本書を読んでほしい。
図解されていて文章量も少ないので、読書が苦手な人でも読みやすい内容になっています。自分の気になる部分だけ読むだけでも、十分参考になる内容です。
ぜひ手に取って、ご自身の生活に役立ててください。
まとめ

いかがでしたか?
今回は「眠れなくなるほど面白い内臓脂肪のお話」をご紹介しました。
運動していても内臓脂肪は溜まるし、見た目ではわからないことも多い。筋肉を大きくしようとたくさん食べた結果、脂質異常症になってしまったのですから、本当に難しい問題です。
本書は図解されていて、文字数も少ないため読みやすく、生活習慣を正したい方や、少しでも体型を気にされている方におすすめです。
人生、今が一番若いときです。
少しずつ、できるところから始めましょう。