最近、佐藤舞さんの著書『あっという間に人は死ぬから』という本を読みました 。
この本は、私たちがなぜ貴重な時間を浪費してしまうのか、その正体を暴き、どう考え、どう行動すべきかを指し示してくれる一冊です 。
読み終えた今、私の心には「このままではいけない」という心地よい焦燥感と、未来への明確な指針が刻まれています。
特に、中堅の理学療法士(PT)として現場を預かり、家族を支える40代という立場にある私にとって、本書の教えはあまりにも切実でした。
今回は、本書の内容を自分なりに解釈し、私の人生、そして理学療法士としての働き方にどう落とし込んでいくのかを整理してみたいと思います。
1. 私たちが「時間を浪費」してしまう3つの真実
本書によれば、人間が時間を浪費してしまう背景には、3つの根源的な恐怖から逃れようとする心理があるそうです。
それは、
以上の3つ。
これらから逃げようとして、私たちは「本当にやりたいこと」を後回しにし、どうでもいいコンテンツに時間を溶かしたり、現状維持という名の停滞を選んでしまったりするのです 。
「死」をリアリティとして捉えているか
私たちは「いつか死ぬ」ことは知っていますが、それが「明日来るかもしれない」というリアリティを持って考えてはいません 。
もし余命が数ヶ月だと宣告されたら、多くの人は今の時間の使いかたを激しく後悔するでしょう 。
私自身、振り返ればYouTubeやNetflixといった、その場しのぎの娯楽に時間を溶かしてしまっている自覚があります 。
また、「いつか自分の力を試したい」「自費での整体をやってみたい」と言いながら、何年も「準備(勉強)」という名目で、本当の挑戦を先延ばしにしてきました 。
死を直視していないからこそ、「まだ時間はある」と自分に嘘をついていたんですよね。
「孤独」に立ち向かう強さ
人間は集団の生き物です。そのため、周囲と違う意見を持ったり、少数派になったりすることを本能的に恐れます 。
私もかつては、多数派の意見や同調圧力に流されやすい人間でした 。
しかし、自分の人生を生きるためには、たとえ一人になっても自分の信念を遂行する「孤独への耐性」が必要です 。
最近では、周りがやらないようなこと(読書やAI活用、ブログ発信など)に挑戦することに面白さを感じ始めています 。
周囲に迎合せず、孤独を恐れずに自分の道を行く。
それこそが、時間を自分のものにするための条件なのだと感じています 。
「責任」という成長のチャンス
「責任ある仕事」を面倒だと避け、慣れたルーチンワークに逃げ込むことも、時間の浪費の一つです 。
責任から逃れれば逃れるほど、新しいスキルを学ぶ機会も、未知の経験を得るチャンスも失われます 。
結果として、何も成長しないまま「あっという間に死んでしまった」という結末を招きかねません 。
私は今、県学会の準備委員長という責任ある立場を任されています 。
正直、大変で困難なプロジェクトですが、これを「面倒な仕事」ではなく「成長の場」と捉えています 。
責任を引き受けることで、AIを駆使した業務効率化や組織運営のスキルが磨かれ、それが巡り巡って人生を楽しむ力に繋がると確信しているからです 。
2. 人生の質を高める「目的・目標・手段」のフレームワーク
本書が提案する、人生を充実させるための処方箋は非常に明快です。
それは、
上記3つを具体化し、それらを一致させることです 。
私なりに、現在の自分に照らし合わせてこれらを再定義してみました。
【目的】私の価値観:誠実・健康・成長
「目的」とは、自分の行動の根底にある価値観のことです 。私は以下の3つを人生の軸に据えています。
- 誠実さ:人の悪口を言わず、愚痴をこぼさない。元気な挨拶といった当たり前のことを大切にし、信頼される人間であること 。
- 健康:いつまでも動ける体を維持すること。体はすべての土台であり、病気にならないだけでなく、高いパフォーマンスを発揮できる状態を目指すこと 。
- 成長:50代、60代になっても、「昔の貯金」で仕事をするのではなく、常に新しいことに挑戦し続けること 。誰にでもできることではなく、自分にしかできない「希少性」を磨き続けること 。
【目標】中間ゴール:自力で稼ぐ力と肉体の極致
価値観を具体化したものが「目標」です 。私の現在の目標は、
- 肉体的目標:自重トレーニングの最高難易度の一つである「プランシェ」を習得すること 。年齢に抗い、自分の腕だけで全身を支える強靭な肉体を手に入れたいと考えています 。
- 社会的目標:組織の看板に頼らず、「個人で稼ぐ力」を身につけること 。具体的には、ブログでの発信や、予防医学の視点を取り入れた「自費整体」の実現です 。病院で病気になった人を待つだけでなく、病気や怪我を未然に防ぎたいと願う人たちを、私の技術でサポートしたいのです 。
3. 「手段」としての習慣:読書、筋トレ、そして突破口
目標を達成するために日々何をするか、それが「手段」です 。
- 読書:私の人生において、読書はもはや「不可欠な栄養素」です 。本から知識を得るだけでなく、挑戦し続けるためのモチベーションを維持する手段として、これからも継続していきます 。
- 神経系を鍛える自重トレ:ただ回数をこなすだけの腕立て伏せ(以前は1日500回)を卒業し、今は「プランシェ」に向けた、負荷の高い神経系トレーニングにシフトしています 。
できない動きに挑戦することで、脳の神経回路を書き換える。これもまた、一つの「成長」の形です 。 - ブログと挑戦:思考を整理し、自分を客観視するためにブログを書き続けます 。また、仕事においては学会準備という巨大なプロジェクトを「スキル磨きの場」として活用し、一歩も引かずに完遂します 。
最大の壁:副業禁止という現状への挑戦
自費整体を実現する上で最大のハードルは、今の職場が「副業禁止」であることです 。
しかし、ここで諦めては「責任」から逃げているのと同じです。
私は経営陣と信頼関係を築き、真正面から相談し、助言を仰ぐ形でこの壁を突破したいと考えています 。ただ副業の許可をもらうだけでは断られて終わりですからね。
単なるワガママではなく、自分の挑戦がいかに本業にもプラスになるか、人生の先輩である彼らに示していきたです 。
4. 40代の今だからこそ、10年後の自分に恥じない生き方を
本書を読んで痛感したのは、「目標がない時間は、容易に酒やアニメといった安易な快楽に奪われてしまう」という事実です 。
私自身、アニメもお酒も大好きです。
アニメを見ながらお酒を飲んで過ごす時間は至福のひととき。
しかし、それだけに浸って10年を過ごした自分と、成長を追い求めた自分では、10年後の後悔のレベルが全く違うはずです 。
人生の目的(価値観)を毎週のように見直し、軌道修正していく 。 「昨日の自分より一歩でも成長しているか?」「自分の行動は誠実か?」と問い続ける。
その積み重ねだけが、死の間際に「やりきった」と思える人生を創るのだと信じています 。
この本は、私のようなアラフォー世代はもちろん、20代の若い方にもぜひ読んでほしい一冊です 。若いうちからこの視点を持てれば、人生の充実度はさらに増すと思います。
あっという間に人は死にます 。
だからこそ、私は明日も、本を読み、体を鍛え、誠実に患者様と、そして自分自身の人生と向き合っていきます。